みんなわかってもらいたい

ぼくにとって今日はいい施術ができたなあ、お客様に満足していただけたなあと思えるのはマッサージや会話を通して対話が成立したときです。
ぼくの仕事はアロマトリートメントなのでもちろんお客様は身体的に楽になりたい・リラックスしたいという方が多いのですが、実は自分のことを話したい、自分のことをわかりたい・わかってもらいたいという気持ちのある方も少なくありません。
そんな方は自分の中でもやもやとした感情や考えを外に出して、自分を客観視して頭の中がクリアになることで身体的にも楽になることが多いようです。
ぼくは心理カウンセラーではないですし水商売の方のような接客技術のプロでもありません。的確な処方を伝えられるわけでも相手が望む方向へ話を盛り上げるのがうまいわけでもありません。
でもぼく自身今まで生きてきたなかで経験した悩み・楽しかったことや苦しかったこと・良いことも悪いこともふまえて、お客様と同じ目線でお話を聞いて個人的な意見を伝えることはできます。
ぼくが何かの解決策や答えを持っているわけではなく、一緒に悩んだり考えたりしましょうといスタンスです。そのとき相手の考えや経験をジャッジしたり茶化したりもしません。
一緒に考えたり悩んでいるとお客様本人が何かに思い当たったり問題の根本に気づいたり、そもそも何に対して悩んでいたのかを自覚できたりすることがあります。
そういったときは会話においてもマッサージにおいても自然と対話が成立しているのだと思います。いい対話状態が生まれたとき、気持ちも身体もゆるんで素の状態に近づけるのでお客様の満足度が高いのだと思います。
ぼく自身も含めてですが、みんな否定や善悪を判断されない所で自分の素直な意見や悩みを出してデトックスしたいのだと思います。言葉にして外に出すことで頭の中のもやもやを解消したり整理をして自分自身を再確認したいんじゃないでしょうか。
頭の中の霧が晴れるのは非常に快感ですし喜びでもあります。また問題は解決しなくとも悩みや考えを誰かと共有したりシェアすることで、自分自身で抱えこんでいる重圧が減って気持ちも楽になります。悩んでいること自体を受けとめてもらえるだけでも気持ちは変わります。
気持ちが変わると身体も変わります。
施術を続けていると皆さんもっと自分をわかりたいしわかってもらいたいんだあと感じます。でも本音や正直な考えを素直に話すのは友人やパートナー・家族といった近しい相手ではかえって難しかったり、SNSでは本音は言えてもリアルな感覚が薄いと感じている方も多いようです。
セラピストやカウンセラーの役割はそんな方の気持ちの受け皿なのだと思います。
もちろんそんな会話なんてめんどくさい、しっかり身体をほぐしてよ!というお客様もいらっしゃるでしょう。ただ目指したいのはリラクゼーションの技術があるのは大前提として、単にマッサージやその他の技術を提供するだけでなく、お客様とちゃんと向き合って気持ちに寄りそい受けとめること。
身体をゆるめながら気持ちもゆるめて、自分自身を再確認して帰っていただける…そんな存在でありたいと思っています。


